負け組家庭出身者がみた「勝ち組」の実態 〜大学編〜
「勝ち組」
ちょっと古い言葉かもしれませんが、まだまだよく聞くこの言葉。
人によって定義は違いますが、日本をはじめとする資本主義社会においては
「お金を持っている層=勝ち組」、「お金を持っていない層=負けている層」というの
が共通認識ではないでしょうか。
では、どれぐらいの収入があれば勝ち組か?
これまた定義は人それぞれですので、中には「起業して年収1億稼いでようやく勝ち組」なんて言う人もいるかもしれません。
ですが、一般庶民、サラリーマンの感覚では「年収1,000万」というのが1つの基準ではないでしょうか?
年収1,000万円を稼げるサラリーマンは、基本的に大企業勤めです。
そして、大企業に就職できるのは、一流大学出身者です。
筆者は、上記の定義でいうところの「負け組」家庭出身です。家系は苦しく、お金のせいで常に家庭はギスギスしていました。
そんな経験がコンプレックスとなり、「将来は絶対にお金を稼いでやる!」と一念発起、一浪の末に早稲田大学に進学し、新卒で大手金融機関に就職しました。
(詳しくは、下記の生い立ち記事参照)
今回は、そんな負け組家庭出身の私だから感じた「一流大学の奴ら」の実態を綴っていきたいと思います。
一流大学の実態
実家が裕福な奴が多い
筆者が早稲田大学に入ってとにかく感じたこと。
それは「実家が裕福な奴が多い」ことです。
地方出身者は一人暮らしの仕送り等があるので、そもそも裕福な家でないと不可能という部分があるかもしれませんが、首都圏実家暮らしの奴らでも、基本いい家に住んでます。たまに親の話を聞くこともありますが、「大企業に勤めてる」「大学教授をやってる」「弁護士事務所を開いている」そういう連中が、普通にゴロゴロいました。
筆者の出身校である県立高校(偏差値57)には、お金持ちな家庭というのは殆ど存在しませんでした。それが大学に入った途端、当たり前のようにポコポコ沸いてくるので、カルチャーショックを受けたのを覚えています。
もちろん、私立大学は学費が高いので裕福な家庭が多いという傾向はあるかと思います。ですが、中堅以下の私大に通うバイト仲間、インカレの子からはそういう話を聞きませんでした。
また、学費の比較的安い国立においても、日本No.1である東大生の家庭の平均年収は1,000万円を超えているというデータがあります。
「学歴と親の収入には強い関係性がある」よく聞く説ですが、筆者はその身をもって実感しました。
学歴と親の収入の関係
本人の学歴と親の収入というのは、あくまで私の体感ベースですが、確実に関係していると思います。ではなぜ関係するのか?これには2つの理由があると思います。
それは
①親の知能レベルが遺伝する
②ある程度親に強制されないと一流大学には入れない
です。
まず①について。
裕福な家庭を築いている親は、大企業勤めが多く、元を辿れば彼ら自身も一流大学出身者、高学歴な人間です。
高学歴人間は、相対的に知能レベルが高い傾向があります。「勉強だけできて使えない、コミュニケーション能力が低い奴もいるだろ!」って声が聞こえてきますが、基本的にそういう高学歴人間は就活で大企業には入れません。面接で淘汰されます。まぁ、筆者のように自分を偽れば別ですが…(笑)
そしてこの知能レベルは一定子供に遺伝するので、結果的に子供も一流大学に入学できる学力を持つわけです。単純ではありますが、遺伝というのは逆らいようのない、純然たる事実ではないでしょうか。
次に②。
一流大学の学生は、基本的に県で1、2位を争う高校の出身者が殆どです。中高一貫の有名私立出身者も、うじゃうじゃ居ます。稀に、筆者のような例外クソ雑魚ナメクジが居ますが…。
このような高レベルの高校に入学するには、遊びたい気持ちをある程度我慢して、塾に通って必死に勉強する必要があります。それこそ、私立の中高一貫校に入学するには、小学校の頃から勉強漬けになり、「お受験」をする必要があります。
…果たして、子供が自分の意思で、進んでこの道を選択するでしょうか?遊びたい盛りの子供がです。
特にお受験なんて、小学生の子供が自発的に「ママ!僕はあの有名私立中学校に行きたい!勝ち組レールに乗りたい!」なんて言い始めるとは到底思えません。
やはり、多かれ少なかれ、親から無理やり塾に通わされたことがキッカケではないでしょうか?もちろん、勉強しているうちに面白くなってくるというのはあるでしょうが。
要するに、裕福な家庭の親(大企業勤め、一流大学出身)は、勝ち組になる旨味を知っているからこそ、子供にも同じ道を歩んで欲しいと考え、多少強制力を持ってそのレールを敷いてやるんではないでしょうか。
極端な例ですが、嵐の櫻井翔の家庭はまさにこれを体現してると思います。
父親は元財務官僚のエリート(東大出身)、櫻井翔とその弟は慶應(幼稚舎〜大学)出身、妹もお嬢様学校である成城大学(小〜大学)出身です。
いわゆる「華麗なる一族」というやつですが、ここまで極端に華やかな例でなくても、この「ミニ版」は世間のそこら中にあるのです。そう、私が実際に大学で見たように。
まとめ
負け組家庭出身の筆者がみた、一流大学の実態、いかがだったでしょうか。
特に、学歴と親の収入については、社会が階級化されているという事実にも繋がります。
そう、「格差社会」です。
裕福な家の子供は、将来自分も裕福な家庭を築き、そのまた子供も…
反対に貧乏な家の子供は、将来自分も貧乏になり、そのまた子供も…
人権が尊重される今の世の中、表向きには階級などなく平等ですが、資本主義社会においては間違いなく収入による社会階層のようなものが存在しています。
ただ、日本はまだ恵まれていて、自分でこの仕組みに気づいて勉強さえすれば、貧乏スパイラルから抜け出すチャンスがあるということです。
私自身、高校3年生の時に漠然と社会のこの仕組みに気づき、浪人してまで早稲田大学に入学しました。(詳しくは下記記事を参照)
ただし、自分にとってお金が最優先される価値観でなかったことに気づき、社会人になった今、苦しんでるわけですが…(笑)
今度は、同じ内容で「大企業編」を書きたいと思います。
ご覧いただき誠にありがとうございました。